「持ち家か?賃貸か?」という話は、しばしば議論になるテーマです。
持ち家に比べて賃貸物件は結婚や転勤など、ライフスタイルの変化に柔軟に対応ができたり、手軽に新しい生活を始められる点など多くのメリットがあるため、都市部を中心に多くの人が利用しています。
そんな賃貸アパートやマンションに住んでいる人の中で「部屋にネズミの気配を感じる…」という人がいれば要注意!ネット上では「ネズミが出た物件は終わり」とも言われており、引っ越しを検討した方がよいケースもあります。
当記事では賃貸物件にネズミが出た時の対処方法や駆除にかかる費用などについても解説します。
今すぐ解決策を知りたい人も、将来的な備えとして知識をつけたい人も、ぜひご覧ください。
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ネズミが部屋に出る要因は?
ネズミが侵入する入り口がある
ネズミが賃貸物件に出現する理由のひとつとして、建物の構造が大いに関与しています。
特に古い建物は時間と共に劣化が進んだり、設計段階での防鼠対策が不十分であったりすることが多いのです。
このような物件では、壁に小さな隙間やひび割れなどが発生しやすく、ネズミが侵入する入り口となっている場合があります。
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入居者の生活環境
ネズミが賃貸物件に出現するのは、入居者の生活習慣も大きく影響します。
ネズミは食べ物や水、そして安全な隠れ家を求めて人々の住む場所に出没します。そのため、食べ物の残りをそのままにしたり、ゴミを適切に管理しなかったりすると、それがネズミを呼び寄せる要因になってしまうのです。
例えばキッチン。生ゴミをすぐに捨てずに溜め込んでいたら、嗅覚が優れているネズミに察知され、それを目当てに物件内に侵入されてしまいます。そのため、ゴミは定期的に外に出して、ゴミ箱もしっかりとフタをして管理することが重要です。
リビングや寝室でも同様に、スナック菓子や果物などを放置していたら、ネズミの餌場となってしまうかもしれません。
外部環境によるもの
賃貸物件にネズミが侵入するのは、外部環境がその一因であることも多いです。
近隣に飲食店や食品工場、市場などがある地域では、それらの施設からネズミが移動してくる可能性が高くなります。
もしかすると、自宅を巣にしたネズミが、夜な夜な飲食店に餌を探しに赴いているのかも。
また、大きな道路や鉄道、河川に近い場合も注意が必要です。これらの交通網沿いはネズミが移動する「ルート」になっていることもあり、物件への侵入が起こりやすくなります。
季節の変わり目もネズミが侵入する要因の一つです。冬場の寒さを凌ぐために、物件内に入り込んでくる場合もあります。
「ネズミが出た物件は終わり」だと言われる理由
もし、あなたが借りている物件の天井裏や壁の中から「トトトトトト」と何かが走り回る音がするならば要注意です。
ネズミや他の害獣が屋内に侵入しているかもしれません。巣を作り、繁殖をおこなっているケースも考えられるので早期の駆除作業が必要です。
ネズミは病原体を媒介する動物なので、賃貸物件全体の衛生環境を悪化させる可能性があります。また電線をかじってショートさせ、火災を発生させることもあるので非常に危険です。
駆除がなかなか実施されない
「ネズミが出た物件は終わり」と言われている理由は、賃貸アパートやマンションにおける「ネズミ駆除の困難さ」に起因します。
原因調査から始まり、侵入口の封鎖や捕獲器の設置、毒餌による駆除や清掃・消毒など、ネズミの駆除作業は多岐に渡ります。
しかし、毒餌の危険性や工事の騒音を指摘され、住人の同意が得られないまま駆除作業が中断してしまうことも。そうなると、どんどんネズミが増え被害が拡大してしまいます。
持ち家の場合は家主が判断すれば即対応できますが、賃貸物件はさまざまな手順を踏む必要があるので、駆除対応がなかなか実施されない問題があるのです。
ネズミが走り回っている物件に住み続けるのはストレスになるため、その場所での生活に終わりを告げ、引っ越しをする人も多いようです。
駆除費用が入居者負担になる可能性も!?
「ネズミが出たら終わり」と言われるもう一つの理由には「駆除の費用負担」という問題があります。
物件に穴が開いていたり、老朽化によるひび割れなどからネズミが侵入した場合、大家さんはその該当箇所の修繕を行い、さらにネズミの駆除も実施しなければなりません。しかし物件の管理が適切だった場合は、大家さんに費用負担の義務はありません。
逆に、あなたがネズミを呼び寄せる原因になっていたとしたならば、責任を問われ駆除費用を請求される可能性もあります。
高額請求になるとまさに「終わり」なので、そうならないように普段から清潔な生活を心がけたいものです。
賃貸物件にネズミが出た際の対処
まずは物件管理会社にネズミ被害の相談を
もし部屋にネズミが出たならば、入居時の契約書を確認した上で、物件の管理会社にネズミの被害を報告しましょう。優良な管理会社であれば速やかに対応してくれる場合もあります。
もし、対応が悪く時間がかかりそうならば、早々に引っ越しを検討したほうが良いでしょう。
ネズミ被害に困る入居者と、不要な出費を抑えたい物件管理者との間で、トラブルになることがあります。
ネズミ被害を理由に退去した人の中には「大家が引っ越し費用を持つべきだ」として訴える人もいますが、ネズミ発生の責任の所在を明らかにすることは難しく、最悪の場合は裁判になる可能性もあります。
しかし過去の判例では訴えを棄却した事例もあり、費用請求は相当困難であると考えられます。
あきらめて自費で引っ越ししなければならないでしょう。
事前に引っ越し先の物件を調べておく
ネズミが出る物件は、高確率でゴキブリなどの害虫も発生します。すでに衛生状況が悪化している可能性もあるため、引っ越しを検討したほうがよいかもしれません。
早めに引っ越し先のエリアや物件の相場などを把握しておくことをおすすめします。
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この記事を書いた人
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