「嫌なものを見つけてしまった…」
もし部屋に落ちているネズミのフンを目の当たりにしてしまったならば、最悪な気分になることでしょう。
しかし考え方によっては、その発見は不幸中の幸いだと言えるかもしれません。
ネズミが残したフンは家屋侵入の明確なサインです。早期にネズミの存在を認識することで、適切な対策を講じることが可能となるはずです。
当記事ではネズミのフンの特徴や見つけた後の対処法について解説しています。家庭やオフィスの環境を守るためにも、ぜひ最後までご覧ください。
ネズミを早く駆除したい人は
\日本有害鳥獣駆除・防除管理協会加盟/
同じ場所にまとまって落ちているフンはドブネズミかも
当記事のタイトルにあるような「同じ場所にたくさん落ちているフン」を見つけたならば、ドブネズミの侵入が疑われます。
これは他のネズミに比べてドブネズミが特定の場所にまとまって排泄することを好む習性があるからです。
このように彼らが残したフンを確認することで、おおよその種類を特定することができ、駆除作業の計画が立てやすくなります。
ですから、フンを発見したのならば、すぐに掃除をするのではなく、発見場所の記録と写真撮影をしておくのがよいでしょう。
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ネズミのフンの特徴
日本の家屋に出没するネズミは「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」の3種類で、彼らの残したフンを確認することで、おおよその種類を特定することができます。
ドブネズミのフンの特徴
ドブネズミの体長は18cm〜25cm。成人男性の足ぐらいだと考えるとかなり迫力のある大きさです。
体が大きいこともあって、そのフンも10mm〜20mmと他のネズミよりも大きいサイズとなっています。
フンの色はこげ茶色や灰色で、同じ場所にまとまって排泄されている場合が多く、床下やキッチン、洗面所などの水回りを好む傾向があります。
そしてドブネズミは肉食であるため、排泄物は強烈な悪臭を放ちます。清潔さが求められるキッチンなどでフンが発見された場合は、早期に対処したいものです。
天井裏でもフンを見かけることがありますが、それはドブネズミではありません。
ドブネズミはその体格もあって、高所に登るのは苦手です。見つけたフンはおそらく、クマネズミかハツカネズミ、もしくはハクビシンの「溜めフン」である可能性が高いと考えられます。
クマネズミのフンの特徴
クマネズミのフンは6mm〜10mmの大きさで茶色い色をしています。クマネズミはドブネズミと対照的に運動能力に長けており、高所を好む傾向にあります。
そのため天井裏や換気扇周り、天袋など普段私たちが気が付きにくいところにフンが落ちていることも。そして、移動しながらフンをするため、広範囲に渡って散らばっているのが特徴です。
また、クマネズミはドブネズミよりも数多くのフンをばら撒くことがイカリ消毒(株)の研究で明らかになっています。クマネズミのフンを発見した後は清掃や消毒活動に骨が折れそうです。
ハツカネズミのフンの特徴
ハツカネズミは穀物や種子などを好んで食べるため、農業をされている人にとってはお馴染みのネズミでしょう。
体長は他のネズミと比べると小さく5cm〜10cm程度で、そのフンも1cmにも満たない程度の小さなものです。
しかし尿から発せられる強烈な刺激臭があるので早めの清掃と消毒が求められます。
ハツカネズミはその名が表す通り、20日程度で繁殖する能力を持っており、爆発的に増えてしまう可能性も。フンを見つけたならば直ちに駆除対策をおこなうことをおすすめします。
ネズミのフンの被害
ネズミは様々な病原菌を媒介する動物であるため、彼らの残したフンの取り扱いには特に注意が必要です。
吐き気や高熱、下痢などの症状が出る「サルモネラ症」は有名ですが、そのほかにもハンタウイルスによって引き起こされる「腎症候性出血熱」や肝障害となる「レプトスピラ症」などネズミのフンに起因する病気の発症が多数報告されています。
もしフンの上を乗り越えたネズミやゴキブリなどが歩き回ると、菌が撒き散らされている状態になってしまうため、見つけたら必ずフンを除去し消毒を行ってください。
ネズミのフンの掃除方法
ネズミのフンを掃除するためには感染症の予防を考慮して作業を進める必要があります。
- マスク
- ゴム手袋
- 屋外用のほうき
- 屋外用のちりとり
- アルコールまたは漂白剤
- キッチンペーパー
病原菌を吸い込んだりしないように、マスクを装着し、素手で触らないようにゴム手袋をはめてから掃除を行います。
フンの除去
まずは落ちているフンを「ほうき」と「ちりとり」を使って除去しましょう。
フンの除去に掃除機は使わない
フンの除去には、便利だからといって掃除機を使ってはいけません。勢いよく吸入した時にフンが粉砕され、空気中に菌が舞い上がってしまう可能性があるからです。
拭き取りによる除菌処理
フンを除去したあとはアルコールもしくは水で薄めた塩素系漂白剤によって除菌を行います。キッチンペーパーを使えば拭き取り後にそのまま廃棄できるので便利です。
漂白剤は優れた除菌効果がありますが、酸性物質と混合すると有毒なガスが発生して危険です。取り扱いには注意してください。
フン以外のラットサインは?
ネズミの侵入を示す痕跡を「ラットサイン」といい、これを見つけることでいち早く対処を行うことが可能となります。フンもネズミが家屋に侵入したシグナルの一つですが、他にも下記のようなラットサインが存在するので見逃さないように知っておきましょう。
体をこすりつけた痕跡
警戒心の高いネズミは部屋の中央ではなく、隅のほうを通る習性があります。そのため壁や柱にはネズミが体をこすりつけて通った痕跡が残ります。
ネズミから分泌される皮脂と体毛に付着した汚れによって「黒いこすり跡」になるのが特徴です。
ねずみにかじられた痕跡
ネズミの前歯は「常生歯」といって、一生生え続ける性質があります。この歯が伸びすぎないように、ネズミはエサ以外にも、何でもかじる癖があります。
電気コードがかじられて配線がショートし、火災になってしまうケースもあるので、見逃してはいけない兆候です。
走り回る音
ネズミは1日に100メートルもの距離を動き回ると言われています。夜中に「タタタタタッ」と軽快な音が聞こえてきたらネズミが走り回っているサインです。
もしも天井から音が聞こえてきたならば、高所移動が得意であるクマネズミかハツカネズミでしょう。速やかに駆除の準備を行いましょう。
ネズミの駆除方法
ラットサインが見つかったのならば、まずは専門業者に費用等を相談してみると良いでしょう。
ネズミの駆除や予防用品はホームセンターでも販売されており、個人でも対策を行うことは可能です。しかし死骸処理や清掃・除菌作業など、少し嫌な作業もつきまといます。もし効率的に安全に作業を進めたいのであれば、プロの業者にしてみましょう。
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現地調査や見積もり、出張費などが無料であるため、まずは概算見積もりを依頼してみると良いでしょう。
糞尿による臭いの除去や除菌など、屋根裏や床下に潜り込んでおこなう作業は、素人には難しいものです。
手がつけられないようになる前に、専門家に相談してみることをおすすめします。
\日本有害鳥獣駆除・防除管理協会加盟/
この記事を書いた人
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